手のひらサイズの部品ですが、
ロケットに欠かせません。-
日本初の純国産HⅡロケットは、その名の通り、日本企業の技術や製品が総力を決して作り上げられたロケット。
H-IIおよびその後継機のH-IIAロケットにおいても中興化成がその一部を担っています。それは、主に発射時に活躍するエンジン部分。高速回転して燃料を送るターボポンプのベアリング(軸受)に、ふっ素樹脂含浸ガラスクロスを加工した「Gタイプラミネート」が使われています。

1秒間に燃やす燃料、
ドラム缶3.5本分。-
例えばH-ⅡAロケット。1回の打上げで燃焼する燃料は約230トンにも及びます。それを、1秒間あたりドラム缶3.5本のペースで燃焼するというから驚きです。そんな大忙しなエンジン部に、中興化成のGタイプラミネートが搭載されています。

極低温下でも、
熱く働きます。-
ロケットの燃料は、-253℃の液体水素と-183℃の液体酸素。潤滑油を使うことのできない極低温の環境でも、安定した潤滑性をみせるのが、ふっ素樹脂を加工したGタイプラミネートなのです。
ふっ素のふふふって?
熱に強い、電気を通さない、摩擦をおこさない…など など。さまざまな特性を生かして社会で活躍するふっ素 を紹介するのが「ふっ素のふふふ」。ふっ素をもっと身近 に感じていただくための、中興化成のとりくみです。